本日の出荷は493ケースでした。
花の協賛を依頼されることがあります。
所属する各種団体や仕事上の付き合いの中でのことです。
協賛というのは、つまり無料で花を提供することです。
その頻度が多いのか少ないのかはよく分かりませんが、個人的に考えると、他人が売り物としているものを無料で受け取ることよりは、はるかにこちらから協賛する回数の方が多いと思います。
その昔、無料で集めた花をPRとし称して道行く人に配ったことがありますが、タダならみんな手を出して欲しがるが、要はその人がお金を出してでも買ってくれるかどうかが問題なのだと聞いてうなずく思いをしたことがありました。
原稿料が払われなくてうやむやなどんぶり勘定で済まされるならば文章は書かない、という作家の話を耳にしたことがありますが、それはケチというのではなく、その業界の慣れ合いの部分を見つめたプロとしての厳しいスタイルであるのだとも言えると思います。
この花の業界というのが生産者からの「協賛」に慣れ過ぎていはしないだろうか? と思うことがあります。
そんなことをぼんやりと思っていたら、先日入った飲み屋の大将に
「花を作っているだけじゃだめだ。どんどんアピールして情報を発信していかないと」
などと言われてしまいた。
それはまた以前にもどこかで言われ聞いたことのあるような話でもありましたが、またそれにもうなずくところがありました。
無料で誰かが花をPRしてくれることはありません。
ということでこの先も協賛は続いていくのだろうと思ったのでしたが、その取り組み方は少し工夫をして変えて行く必要があると思ったのでした。