本日の出荷は460ケース。
エイプリールフール、嘘つき忘れた。
近所にトマト農家の友達がいる。
彼は元々美容師さんで結婚して婿養子となって以来、農業に励んでいるわけだが、
元来、彼の家はキュウリ屋さん、その前はバラ屋さん。
トマトは彼の代からだ。
施設等はあったものの、知識は無い。 それでも地元に溶け込み、先輩農家に教えてもらいながら今では立派な経営者となった。
今思えば、何も知らないことと真っすぐさが彼の一番の武器となったのだろう。
そんな彼のトマトは甘く、ほどほどに酸味があって・・・
そんなありきたりでチープな言葉で表現できないほど、美味い。
トマトを食べて笑顔になったのは初めてだった。
彼のストーリーがあのトマトを育んでいるんだ、と。
ちんけな知識と、不思議なプライドの塊の私にとっては眩しすぎ て何だか恥ずかしい気持ちにすらなってしまった。
思えば、私も今まで色々な人のお世話になってきた。生意気が武器だと思っていた時もあった。
その人達は今の私のバラを見てどう感じているだろう。
「ボケー!たるんでんじゃねーぞ!!早くしろ!!」
色々見透かされてしまいそうで、とてもじゃないが今は恐ろしくて聞けない。