Shipment Quantity出荷数量&生産者のひとこと

  • 親子桜

本日の出荷は421ケースでした。

雨と強風により、渥美半島を彩った今年の桜は満開の花を散らした。
美しく繊細な花弁を失った桜は、今、新緑の葉を茂らせ、
初夏の訪れを感じさせてくれる。
栄枯盛衰の縮図が桜の木に凝縮されている。

新しい技術や革新的な考え方はあれど、農業の根本的なところは
昔も今も変わらない。
大きな世襲制というか、
時代時代の技術・経験を家族なり、世の仲間達に伝え続けたことで今がある。

春嵐に打たれ、花弁を落とした桜の姿からは物悲しさを覚えた。
しかし、救いがあるとすれば、満開の花を咲き誇らせ、
それを多くの人に愛でられたということだ。
時代は変わっても、花が咲き続ける限りその想いは生き続けるだろう。
信念と感謝を学び、全国に散った子桜たちが今では立派な成木となり
今また次の世代に継承しようとしている。
そして新芽たちは暑い夏と厳しい冬の中で経験という栄養を蓄える。
来る春に向け、満開の孫桜を咲き誇らすために。

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