Shipment Quantity出荷数量&生産者のひとこと

  • 厳しい冬

本日は431ケースで少なめの出荷量

う~寒っ。
10月の陽気から急転して最低気温は3度まで冷え込んだ。
気温と反比例するかのごとく
温室の暖房に使う農業用A重油の価格が上昇してきた。
原油先物価格は100ドル超えが続き
この冬の燃料用重油の高騰が確実となった。
春や夏の時期に100ドルを超えたことが
4年前と今年にかけて二度あった。
しかし、12月に100ドル以上に高くなるのは
過去20年以上さかのぼっても初めてのことだ。
実勢価格がいくらになるのか恐ろしい。

冬にバラを咲かせるためには
バラ1本あたり約0.8リットルの燃料が要る。
今の原油価格から計算すれば
100円のバラの単価の内、70円が燃料費で消える計算になる。
その他の経費を引けば確実に赤字だ。
12-2月の3ヶ月に利益を出せない状態がここ数年続いている。
冬は休んで別の仕事をした方がいいはずなのに、
それでも何故この時期に花を咲かせ出荷を続けるのか。

必要な時に必要な花を供給しなければ
産地として成り立たないという理由。
たとえ赤字であっても毎月の借入金返済や従業員確保の為に
休めないという理由。
いずれにせよ今年は本来黒字になるべき春秋作で
十分な体力が維持できいない生産者が多い。

バラ農家には最も厳しい冬になる。

ここ数年の慣れで少しボケていないか。
甘い考えで経営を続けていける時代ではないことを
忘れてはならない。

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