Shipment Quantity出荷数量&生産者のひとこと

  • 雑記

本日の出荷は415ケースでした。

山裾に建っている温室から湾の方を見降ろすと、
そのなだらかな下り勾配には花を栽培する温室施設群、
冬の収穫を終えようとするキャベツ畑やブロッコリー畑、
牧場に放たれている牛の姿などが眺められます。
海までは見えませんが、赤と白のストライプの火力発電所の煙突は見えます。

そこに立っている発電所が火力ではなかったら、
目に映るいつもの光景がずっと違ったものになるだろう
ということは想像するに難くありません。

施設内とはいえ、空気の喚起が必要なため密閉状態で
花を栽培することはできません。

放射性物質が検出された農産物の処分や廃棄が行われています。

政府は保証を口にしますが、保証のために生産をしているのではありません。

第二次世界大戦下のアウシュビッツには、穴を掘ったら埋め、埋めたらまた穴を掘る
という拷問があったそうです。
その出口のない徒労の果てに収容者はしだいに気を病んでいったのだそうです。

作ったら捨て、捨てたらまた作る。

有事の保証は必要だけれど、根っこには「そういうものではない」という思いがあろうと思います。

一方で動き始めた統一地方選の県議会選の半島の候補者たちは
「農業を大切にする」と訴えかけています。
その中には一昨年の台風の襲来時には何の施策も持たなかった(ように思われた)
市議会議員の顔も見えます。

2001年にアメリカ同時多発テロが起きた後、「筑紫哲也のニュース23」に
「ダンサー・イン・ザ・ダーク」に主演した歌手で女優のビョークがインタビューを受けていました。
「9・11テロについてどう思いますか?」
とキャスターの筑紫氏が尋ねると、ビョークは想定外な答えを口にしました。
「分かりません」と彼女は答えました。
「戦争については私には分かりません」と彼女は言いました。
「ただ、闘いというのは日々、日常の中に、自分の中にあるものだと思います」
彼女はそう答えました。

よく彼女の言葉を思い出します。
特に大言壮語が行き交うような目を引く話題が取上げられているときには。

            

            

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